ファーウエイ、英語だとHUAWEI、中国語だと華為技術
2014年に日本のマーケットに、SIMフリーの格安スマホの端末で参入して、1位に登りつめた企業です。
そんなコスパのいいファーウエイに問題が起こりました。
いわゆる「ファーウエイ問題」というやつです。
アメリカのトランプ大統領が、ファーウエイ製品は危険だから、国内から排除しようとしている問題です。
実際に、ファーウエイのスマホには、アメリカのサービスであるグーグルやFacebookなどのアプリが制限されるという制裁まで行われたので、話題にもなりましたよね。
では、ソフトバンクエアーの本体である「Airターミナル」も、ファーウエイ製だけど、どうなるのか?という話ですよね。
ファーウエイ製品には、「バックドア」といわれる盗聴システムが隠されているという噂もあるので、心配している人も多いと思います。
実は「ファーウエイ」と「Softbank」って関係が深いんですよね。
なぜならSoftbankは、次世代通信規格である「5G」の事業を、ファーウェイと共同で行っていたからなんです。
ソフトバンクの基地局には、ファーウェイや同じく中国の企業であるZTEの製品や部品が多く使われているとも言います。
ただしSoftbankがファーウエイよりなのかというと、そうではありません。
ファーウエイ製のスマホに関して、au、ドコモ、Softbankの中で「日本政府の方針に従う」といったのはSoftbankだけでした。
世間では、ソフトバンクエアーの端末であるAirターミナルが、ファーウェイ製品だと知ってショックを受けている人もいました。
「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)の本体メーカーはHUAWEI(ファーウェイ)です。本体下部に貼ってあるシールに「製造元:Huawei Technologies Co. Ltd.」と記載されています。」と書いてあるサイトを見つけてしまった。。もー、回線どうしよう。。早く決めないとヤバイのに!!
— うつ病セラピー☆ゆかり (@utsu_age) 2018年12月11日
うちのソフトバンク・エアーがどうもファーウェイっぽい。電源にファーウェイって書いて有るし。どうしたモノであろうか(-_-;)
— あをによし_335 (@aoniyoshi_335) 2019年5月16日
何が悪いのかもわからず、無駄に騒いでいるだけのようにも見えますが、こんなツイートがかなり呟かれています。
たしかに不安な気持ちはわかりますが、ソフトバンクエアーの本体が、ファーウエイ製だからといって、何の問題もありません。
なぜなら、ソフトバンクエアーのサービスには、アメリカのサービスを止められても、困ることは何もないからです。
バックドアで「情報が抜き取られないか心配」という人もいるみたいですが、それに関しては何の証拠もありませんし、個人情報レベルの話をしているわけではないのです。
目次
ファーウェイ問題の本当の目的は何?
日本のニュースでもファーウェイ問題を、取り上げられるようになったのは最近ですが、実はけっこう前からその前兆はありました。
ファーウェイが日本に入ってくるより前の、2012年にはアメリカはファーウェイ製品を排除しようという動きが出始めてたんです。
ファーウェイ製の通信機器を使うと、情報が抜き取られるというものです。
その背景には、中国の法律があります。
中国では「国家情報法」というものがあって、みんなが政府に協力しないといけません。
それは個人でもそうだし、企業もそう。
例えば、企業同士の重要な情報であっても、中国では国が「情報をよこせ」といえば、企業は提出しなければならないわけです。
そもそもファーウェイ(華為技術)とは、字のごとく国のための技術という意味ですし、創始者は元人民解放軍ですから、国のためならなんだってするのは間違いないでしょう。
そうなると、アメリカのとっている行動は、当たり前といえば当たり前な気もしてきますよね。
万が一戦争になったとして、通信機器がファーウェイの息がかかった製品ばっかり、という事態を避けたい気持ちもわかります。
日本もアメリカに従って、自衛隊からファーウェイ製品を排除したりしてるみたいですが、とりあえずアメリカに合わせてるだけというのが本音ではないでしょうか。
他の国はどうなのか?というと、そこまでアメリカに乗っかっている感じはしないですね。
西欧では、ファーウェイのスマホの売り上げが伸びているという情報もありますし、ドイツではファーウェイ製品を排除しないと公言さえしています。
それよりも、価格が安くて品質のいいファーウェイ製品を認める声の方が大きいのです。
ヨーロッパでは、ファーウェイなくして「5G」の事業は数年遅れることになるとも言われているぐらいなのです。
日本でもファーウェイ製スマホの販売を、中止したりして話題になっていましたが、それも一瞬だけで、すぐにふつうにCMで見かけるようになりました。
最近では、情報を抜かれる抜かれないよりも、「5G」事業でアメリカにとって脅威にならないように、抑えつけようとしているようにしか見えなくもありません。
まとめ
日本人は熱しやすく冷めやすいので、ニュースで話題に上らない期間が続いたので、ファーウェイ問題も忘れてしまったという人も多いのではないでしょうか。
トランプ大統領の行動次第で、このまま忘れ去られるか、日本からファーウェイの製品が排除されるかが、決まるというわけです。
現時点では、アメリカはファーウェイを完全に排除する動きで、すでに使われている製品に関しても、回収する動きもあります。
一時期は日本もアメリカに従って、ファーウェイ製品を排除するのか?という騒ぎにもなりましたが、スマホのように直接の被害がない限りそれはないといえそうです。
もしファーウェイ問題がなければ
中国が5G事業で、世界のリーダー的存在になっていたのは間違いないでしょう。
これからは機器だけではなく、あらゆるサービスやインフラまでもが5Gを通して管理されていきます。
つまり核爆弾やミサイルがなくても、5Gを操ることができれば、国の機能を一瞬で麻痺させてしまうことも可能になるわけです。
そう考えると恐ろしい気もしますが、ソフトバンクエアーのルーターを個人で使うことに関しては何の問題もないといえるでしょう。